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サンルームを増築する費用は?庭やベランダでのリフォーム事例や注意点を紹介

暖かな日差しが差し込むサンルームは、洗濯物を干したりガーデニングを楽しんだりとさまざまな使い方ができます。
生活を便利にしてくれるサンルームですが「後付けはできる?」「設置にかかる費用は?」など、気になる点も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、サンルームのリフォーム費用や増築方法、実際の施工事例を紹介します。
サンルームリフォーム時の注意点についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

サンルームの種類

サンルームは、庭などに面して外にせり出すように作られた部屋です。
屋根や壁面部分がガラス張りになっているため、自然光を効率的に取り込めるという特徴があります。

リフォームで増築できるサンルームには、大きく分けて「テラス囲い」と「ガーデンルーム」の2種類が存在します。
それぞれの違いについて、見てみましょう。

テラス囲い

テラス囲いとは、元々屋根がついていたテラスをガラス製の扉とポリカーボネート製の壁で囲ったサンルームのことです。

既存の屋根とテラス床に壁と扉を取り付けるという比較的手軽な工事のため、費用を抑えてサンルームをつくることができます。
ただし、基礎部分はテラス屋根の柱と補助柱だけになるため、ガーデンルームほどの密閉性や強度はありません。

ガーデンルーム

ガーデンルームは、屋根・壁もすべてガラスで覆われています。
屋根素材もガラスになるため、ポリカーボネートの屋根でできたテラス囲いよりも、光を取り入れやすい点が特徴です。
気密性に関してもテラス囲いより優れていますが、その分、夏は暑くなります。

また、ガーデンルームはテラス囲いよりも材料費が高く工事の手間もかかるため、リフォーム費用が高くなる傾向があります。

サンルームはリフォームで後付け・増築できる

戸建て住まいであれば、サンルームの後付け・増築が可能です。
庭に屋根付きのテラスがあれば、ガラス壁を追加してサンルームへとリフォームできます。

屋根がないテラスの場合でも、サンルームへのリフォームは可能です。また、1階の庭ではなく、2階のベランダへのサンルームを増築できます。ベランダがない住まいであっても、床の基礎をつくることでサンルームの設置ができます。

ただし2階へのサンルーム設置は寸法に制限があるため、希望通りの場所・大きさが実現できないケースもあります。

施工会社に見積もりを依頼して、どの程度の大きさのサンルームを取り付けられるか、相談してみましょう。

【設置場所別】サンルームを増築した場合のリフォーム費用

サンルームは1階・2階どちらにも増築が可能です。
ここではサンルームをリフォームで増築した場合の費用相場を、設置場所ごとに解説します。

一戸建て住宅の庭に増築した場合の費用相場

一戸建ての住宅の庭にサンルームを増築する場合は「床納まり式」と「土間収まり式」のどちらのタイプを選択するかによって、工法や費用が変わります。

 

床納まりの場合

床納まり式のサンルームとは、簡単にいえば床と壁、天井がセットになったサンルームのことを指します。住まいの床の高さに合わせて設置ができるため、サンルームへの移動がスムーズです。

費用相場はスタンダードタイプなら45〜120万円ほどです。サンルームのサイズが大きくなったり商品のグレードが上がったりすると、値段も高くなります。

 

土間納まりの場合

土間納まりのタイプとは、既存のタイル土間やコンクリートテラスを活かしてつくるサンルームのことです。

住まいと段差があるため、靴の脱ぎ履きが必要になります。
また、床納まりタイプよりも「お外感」が強く、自転車や植物の設置スペース、ゴミ置き場など、半屋外として活用するケースが多いといえます。

費用相場はスタンダードタイプで45〜100万円ほどです。
床納まりより安価ですがタイル・コンクリートのテラスがない場合は、追加で設置工事が必要です。

一戸建て住宅の2階に増築した場合の費用相場

庭ではなく2階のベランダにサンルームを設置する場合は、周囲の壁など元々の建築構造を利用できることもあり、価格が抑えられるケースもあります。

ここからは、住宅の2階にサンルームを増築した場合の費用相場についてご紹介します。

 

2階にベランダがある住まいの場合

2階のベランダをサンルームにリフォームする費用相場は、45〜70万円ほどです。一般的にはテラス囲いの製品を設置してサンルームをつくります。

ただし、ベランダの形状が凸型や斜辺がある変形タイプの場合、テラス囲いの設置が難しい場合もあります。ベランダの形状に特徴がある住まいの方は、サンルームの設置を依頼するリフォーム会社に工事の可否を判断してもらいましょう。

 

2階にベランダがない住まいの場合

ベランダがない住まいにサンルームを取り付ける場合「1階から柱を伸ばして土台をつくる」「サンルームを屋根の上に設置をする」という2つの施工方法があります。

ベランダがある住まいに比べて大がかりな工事になるため、費用相場は70〜100万円ほどと、工事費用も高くなります。

また、屋根の上にサンルームを設置する場合は、屋根の補強工事が必要になったり、使用できる製品の重量に制限がかかったりする場合もあります。

オプション料金相

オプション内容 費用相場
物干し台 3万円前後
日除け 14万円前後
換気扇 2.5万円前後
LEDライト 15万円前後
折り戸への変更 5万円前後
手すり・ステップの追加 それぞれ3万円前後

サンルームの設置目的によっては、オプション工事の追加が必要になるケースも考えられます。

たとえば、サンルームを室内干しの場所として活用したい場合は、物干し台の設置が必要です。ペットやお子さまのスペースとするのであれば、快適に過ごせるように日除け設置や換気扇も合った方が良いでしょう。

夜間にサンルーム内で食事や晩酌などを楽しみたい場合は、LEDライトがあったほうが便利です。

サンルームの設置費用は、使用商材や空調設備の有無によっても変わります。まずは、信頼できるリフォーム会社に見積もりを依頼しましょう。

DIYでサンルームの増築はできる?

DIYでサンルームを増築するのはおすすめできません。

サンルームの設置は外壁工事の施工が伴ったり2階手すりの変更が必要だったりと、家の構造に関わる工事が必要になるケースも少なくありません。
そのため素人がサンルームの取り付けをおこなうと、家に傷を付けたり安全に取り付けができなかったりする可能性があるのです。

また、サンルームを快適に活用するには、強風や雨に耐えられる適切な強度が必要です。DIYでは必要な部分の強度が見極められず、安心して使えるサンルームに仕上がらないリスクも考えられるでしょう。

サンルームの設置は、実績豊富な施工会社に依頼することをおすすめします。

サンルームを増築したリフォーム事例

ここでは、遠鉄のリフォームが手がけたサンルームのリフォーム事例を2つ紹介します。

戸建ての庭にサンルームを増築(浜松市中区 O様邸)

まずは「庭」にサンルームを設置した事例です。
Before
After
施工内容
・サンルーム設置工事
・門扉設置工事
工事期間 5日間
工事費用 123万円
使用商材 ・YKKAP サンフィールⅢF型(ウッドデッキ仕様)
お客様の要望 悪天候の日でも洗濯物が干せる空間が欲しい
ご提案内容 窓が開閉可能なサンルームを提案

O様より、屋根付きのウッドデッキだけでは、悪天候の日は洗濯物が干せないとご相談をいただきました。
既存のウッドデッキを、窓が開閉できるタイプのサンルームへとリフォーム。
天然木だったウッドデッキも手入れが楽な人工木へと取り換え、安全で快適な物干し空間へと生まれ変わりました。

施工事例の詳細はこちら
 

戸建てのベランダにサンルームを増築(浜松市東区 T様邸)

こちらは「ベランダ」にサンルームを設置した事例です。
Before
After
施工内容 ・サッシ追加工事
工事期間 1日
工事費用 40万円
使用商材 ・三協立山アルミ「晴れもようⅢ」
お客様の要望 花粉や黄砂を気にせず洗濯物を干したい
ご提案内容 2階のインナーバルコニーをサンルームにリフォーム

T様より、花粉や黄砂が洗濯物に付着して困るというご相談をいただきました。
2階のベランダがインナーバルコニーだったため、既存の手すりを撤去して開閉可能なサッシを設置。
屋根を作る必要がないため費用が抑えられ、見た目にも施工前と違和感のない仕上がりになりました。

施工事例の詳細はこちら
 

サンルームで生活が便利に!活用方法を紹介

サンルームのメリットはくつろぎスペースや趣味の部屋など、ライフスタイルに応じてさまざまな使い方ができるという点です。

ここではサンルームの便利な活用方法について、いくつかの例を紹介します。

天候に左右されない洗濯スペースに

サンルームは雨風をしのげるため、天候に左右されずに洗濯物が干せることがメリットです。
たっぷり日光を取り入れられるので、室内干しでもカラッと洗濯物が乾くことも魅力です。
またサンルームは、花粉や黄砂が飛散しているときでも安心して洗濯物が干せるため、アレルギーが心配な人にもおすすめです。

家族のリラックススペースに

屋内でありながら屋外にも思えるサンルームは、リビングとはまた違った雰囲気でくつろげるという魅力があります。
ガラス張りで、自然光をたっぷりと取り込める開放的な空間。
「庭を眺めながらお茶を飲む」「ゆったりと読書をする」「音楽を聴きながら日光浴を楽しむ」など、思い思いのリラックススペースとして活用できます。
小さな子供がいるご家庭では、キッズスペースとして利用するのもおすすめです。

ペットのくつろぎスペースに

サンルームは、ペットのくつろぎスペースとしてもおすすめです。
暖かい日差しの中で日向ぼっこをしたり、お気に入りのおもちゃを置いて自由に遊ばせたり、きっとペットのお気に入りの場所になるはず。
猫と暮らすご家庭なら、キャットタワーやキャットウォークを設置して専用スペースにするのもいいでしょう。

ガラス張りのサンルームは、汚れもサッと拭けて手入れも簡単です。
ただし夏場は高温になるため「日よけをつける」「エアコンを設置する」など、ペットに応じた対策が必要です。

趣味のスペースに

サンルームは、趣味のスペースとしても活躍します。
例えば「ヨガやピラティスを楽しむ」「DIYの作業をする」など、サンルームならではの開放的な空間を利用した使い方も人気です。

またサンルームは、ガーデニングや家庭菜園が趣味という人にもおすすめです。
風や虫による影響が少なく自然光がたっぷり入るので、寒さに弱い植物を育てる温室としても使えます。

サンルームリフォームの注意点

最後に、サンルームをリフォームする際の注意点について解説します。

固定資産税が増加する可能性がある

サンルームを設置の際は、設置後の固定資産税の増税分についても考慮する必要があります。
サンルームは、屋根があって壁に囲まれた空間です。
そのためひとつの部屋としてカウントされ、増築した分だけ固定資産税が上がる可能性があります。
これは、庭ではなくベランダにサンルームを設置した場合も同じです。

サンルームを設置した際の増税金額は、土地・建物の評価額にもよりますが年間1~2万円が一般的です。

建ぺい率を超過しないように確認する

家などの建築物を建てるときは、地域ごとに建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)が定められています。
サンルームは建築基準法上「部屋」とみなされるため、指定された建ぺい率を超えての増設はできません。
建ぺい率を超えた建物は違法建築物となるため、いざという時に「火災・地震保険がおりない」「売却したくても買い手が見つからない」などのトラブルを招く恐れがあります。

リフォームの際には、これらの注意点をリフォーム会社に確認して、ご自身でも状況を把握しておくことが大切です。

まとめ

サンルームは「洗濯物を干す」「趣味の部屋に使う」など、ライフスタイルに合わせてさまざまな使い方ができます。
「もう1部屋欲しいけど大規模な増改築はちょっと……」という場合は、リフォームによるサンルームの設置を検討してみてはいかがでしょうか。

ただし、サンルームの設置には次のような注意点があります。

・固定資産税が増える可能性がある
・定められた建ぺい率を超過してはならない
・使用用途によって、材質が制限される可能性がある

サンルームのリフォームについてお悩みなら、まずは信頼できるリフォーム会社に相談しましょう。
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