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断熱リフォームの費用相場とは?マンションでできる内容や断熱リフォームのメリット

断熱リフォームをすることで、家の温度を一定に保ちやすくなり、暮らしの快適性が増します。しかし断熱リフォームは種類が多く、どの工事をするのが良いのか、迷うかもしれません。また、工事にどれほどの費用がかかるのか、気になる方も多いかと思います。

この記事では、これから断熱リフォームを検討する方に向けて、断熱リフォームの工事内容ごとの費用相場をご紹介します。

マンションでできる断熱リフォームの内容や、断熱リフォームをするメリットについても解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。

断熱リフォームの工事内容と費用相場

断熱リフォームの工事内容はさまざまです。予算に合わせて、優先度の高い内容から断熱リフォームを行うことをおすすめします。

ここでは、断熱リフォームの工事内容とそれぞれの費用相場についてご紹介します。

窓の断熱リフォーム

・内窓の設置:8万円〜15万円
・樹脂製サッシへの交換:10万円〜15万円
・窓ガラスの交換:5万円〜15万円


窓メーカーの「YKK AP」の調査によると、建物の熱の50〜74%が窓から流出・流入するとされています。窓の断熱リフォームをすることで高い断熱効果が期待できます。

窓の断熱リフォームの方法はたくさんあり、その中でも手軽で効果的な方法は、内窓の設置です。内窓の設置リフォームは、8万円〜15万円ほどが費用相場です。窓が二重になることで外気の影響を受けにくくなります。

また、サッシ部分を熱を通しにくい樹脂製サッシにしたり、窓ガラスを「複層ガラス」や「トリプルガラス」に交換したりするリフォームもおすすめです。どちらも5万円〜15万円ほどが費用相場です。

その他にも、窓全体を交換したりシャッターを設置したりするリフォーム方法もあります。
予算やライフスタイルに沿って、窓の適切な断熱リフォームを選択しましょう。

天井の断熱リフォーム

・費用相場:15万円〜90万円前後

天井の断熱リフォームの方法は、綿状の断熱材を天井裏に機械で敷き詰める「吹き込み工法」と、成型された断熱材で隙間を埋める「敷き込み工法」の2つがあります。

どちらも高い断熱効果が期待できますが、吹き込み工法は専用の機械や技術が必要なため、費用が高くなりがちです。

敷き込み工法のほうが天井の断熱リフォームの方法としては一般的ですが、吹き込み工法よりも狭い場所や隙間の施工がしにくい傾向にあります。しかし、費用は吹き込み工法よりも安価です。

住まいの状態や形状に応じて、どちらの施工方法を選ぶか検討しましょう。

床の断熱リフォーム

・費用相場:10万円〜110万円前後

床の断熱リフォームでは、フローリングを支える「根太」や「大引間」などの隙間に断熱材を敷き詰めます。点検口や床下収納などから床下に入り、施工する方法が一般的です。

室内側から床を剥がして、断熱材を敷き詰めることもできます。その際、床材のリフォームも同時に行えます。フローリングの変更や床暖房の設置などを検討している方は、床断熱工事も同時に行うのがおすすめです。

壁の断熱リフォーム

・費用相場:50万円〜150万円前後

壁の断熱リフォームは、床や天井の断熱と同じように、壁の中に断熱材を敷き詰めます。敷き詰める断熱材はシート・ボード状のタイプか、綿状のタイプが一般的です。

壁の断熱リフォームをする際は、部屋の壁全面に対して施工が必要です。壁一面だけを施工してもほとんど効果は得られないため、リフォーム時には空間全体の壁の断熱リフォームをしましょう。

外壁や屋根の断熱リフォーム

・費用相場:100万円〜250万円前後

外壁や屋根に断熱リフォームをすることで、住まい全体の環境が快適になります。

外壁の断熱リフォームでは、外壁の下に断熱材を敷き詰めます。建物全体を覆うため、高い断熱効果が期待できる点が魅力です。また、断熱効果が高い塗料を外壁に塗ることで、室内の温度変化を防ぐ方法もあります。

屋根の断熱リフォームでは、屋根材を葺き替えたり断熱効果のある塗料を塗ったりします。

外壁と壁のどちらも、塗料を塗る工法のほうがリフォーム費用が安価です。

マンションでできる断熱リフォームとは?

マンションでは、共用部のリフォームができません。しかし、専有部分に該当する以下は、断熱リフォームが可能です。

・床
・壁
・天井
・窓(内窓の設置)


マンションの床や壁、天井の断熱リフォームは、建物の外側から施工できません。すべて室内側でおこなわれるため、在宅での工事は困難です。リフォーム中の仮住まいを検討した上で、工事を依頼しましょう。

また、マンションの窓は建物の景観に関わる部分のため、基本的にリフォームはできません。しかし室内側に内窓を設置する工事であれば、認められるケースがほとんどです。

古いマンションは隙間風があったり1枚ガラスを使用していたりするところも多く、窓の断熱性に不安が残ります。内窓を設置することで外気の影響を受けにくくなり、快適な住まいづくりを実現できるでしょう。

断熱リフォームをするメリットとは?

暮らしに良い変化をもたらす断熱リフォーム。ここからは、断熱リフォームのメリットについて紹介します

冬の寒さ・夏の暑さを軽減できる

断熱リフォームをすると、住まいの温度を快適な状態に保てます。

たとえば、屋根や壁に断熱リフォームを加えることで、直射日光によって住まいの温度が上昇するのを防げます。南向きの住まいや日が入りすぎる家などでは、高い効果を実感できるでしょう。

脱衣所やトイレなど水回りも、寒暖差が大きい場所です。窓や床など適切な場所に断熱リフォームを加えることで、寒暖差を感じずに過ごせます。

光熱費の節約ができる

断熱リフォームは室内の空気が外にもれるのを防ぐ効果もあります。エアコンや暖房が効きにくいと感じる方は、断熱リフォームをすることで冷暖房効率がアップするでしょう。

また断熱リフォームがされた空間は、冷暖房のスイッチを切った後も暖かい・涼しい温度を保ちやすくなります。冷暖房を効果的に使用できるため、光熱費の削減につながるでしょう。

住む人の健康維持に繋がる

断熱リフォームは結露の発生を抑制する効果も期待できます。窓ガラスに溜まった結露は、カーテンや壁紙などにカビを発生させ、アレルギーや喘息などを引き起こす原因になります。

断熱リフォームによってカビが抑制されることで、健康被害のリスクを低減できるでしょう。また、寒暖差によるヒートショックも防止できます。

健康な暮らしを保つためにも、断熱リフォームを検討してみましょう。

DIYで断熱リフォームはできる?

断熱リフォームをDIYで行うことはおすすめしません。

DIYでもできる、家の断熱性を向上させる方法はいくつかあります。
たとえば、緩衝材を窓に貼ったり段ボールで隙間風を防いだりすれば、室内の温度に変化が見られるでしょう。

しかし、DIYでできる断熱方法は、断熱リフォームほど高い効果は得られません。リフォームほど持続性もなく、交換や付け替えの手間も生じます。また、緩衝材や段ボールなどが、インテリア性を損ねることも考えられます。

十分な断熱性を保ち快適で心地良い暮らしを実現するためにも、断熱リフォームはリフォーム会社に依頼しましょう。

断熱リフォームで利用できる補助金制度

断熱リフォームの工事内容によっては、補助金が申請できます。

断熱リフォームで申請できる可能性がある補助金は、以下の3つです。要件にあてはまる工事を行う方は申請を検討しましょう。
 
補助金制度名称 補助額 概要・要件
先進的窓リノベ事業 5万円〜200万円まで

ガラス交換・内窓設置
外窓交換(カバー工法・はつり工法)などに対象製品を用いた工事

長期優良住宅化リフォーム推進事業
(認定長期優良住宅型)
※1

200万円・250万円 窓・壁・天井・床などの断熱性能が一定の基準値を満たす工事
既存住宅における断熱リフォーム支援事業 対象経費の3分の1以内を補助
(一戸建ての上限:120万円/戸)
(集合住宅の上限:15万円/戸)
スなどを用いた住まい全体での断熱工事or窓を用いた居間メインの断熱工事

※1 公募締め切りは令和5年12月22日までです。

また、断熱リフォームの補助金制度には公募期間があります。
公募期間内であっても応募数が上限に達した場合は募集を締め切るため、断熱リフォームを決めたら早めに申請を検討しましょう。

まとめ

断熱リフォームをすることで、冬は暖かく夏は涼しく過ごせるようになります。住まいの快適性が増すため、より心地良い暮らしが叶うでしょう。また、断熱リフォームの工事費用に不安がある方は、補助金の活用を検討してみてください。申請要件にあてはまる場合、費用を抑えて断熱リフォームが実現できます。

家の寒さ・暑さに悩む方は、断熱リフォームで快適な暮らしを実現しましょう。
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