トイレは頻繁に使用する場所なので、いつも気持ちよく使いたいと思うもの。
しかし長く使用するうちに、床材の汚れや傷みが気になってくることがあります。

この記事では、トイレの床材の種類や選び方のポイントについて解説します。
「トイレの床材のリフォームのタイミングは？」「張り替え費用はどれくらい？」などの疑問にもお答えしますので、ぜひ参考にしてください。

トイレの悩みと言えば湿気や臭いのほか、尿や水の飛び散りなどがあげられます。
そのためトイレの床材は「お手入れがしやすいものを選ぶ」ことが大切です。

ここでは、トイレの床材を選ぶ5つのポイントについて説明します。

トイレはホコリや汚れがつきやすい場所なので、床材は掃除がしやすいものを選びましょう。
サッと拭き取れるフラットな素材や、溝・目地が少なく汚れがたまりにくい素材などがおすすめです。
デザイン性が高くても、日常的に掃除がしにくい床材はトイレには不向きでしょう。

トイレに使用する床材は、防水性が高いものが適しています。
トイレは尿や水の飛散によって、床が濡れてしまうことが多い場所です。
水に弱い床材だとシミができてしまったり、カビの発生や床材の剥がれなどが起こったりすることもあるため注意が必要です。

トイレの床材は防水性はもちろんのこと、耐久性が高いことも大切なポイントです。
トイレ掃除用洗剤は成分が強いものもあり、素材によっては床材を傷めてしまう可能性もあります。
床材は「耐アンモニア性」「耐薬品性」があるものや、頻繁に掃除をしても劣化しにくい丈夫な素材がよいでしょう。

「トイレの嫌な臭い」でお悩みなら、消臭効果のある床材がおすすめです。
トイレに染みついてしまった臭いは、いくら掃除をしても完全に消し去ることは困難です。
消臭効果のある床材は嫌な臭いを抑制し、トイレを清潔な空間にしてくれます。

トイレの床材は、機能性だけではなくデザイン性も大切です。
自宅のトイレの雰囲気に合っているか、壁紙との調和はどうかなど、全体的なバランスをみて床材を決めるようにしましょう。

トイレに使われる床材には、いくつかの種類があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。

床材として人気のフローリングは、木ならではの温もりや優しさが感じられます。
部屋との一体感を出すために、トイレの床材をフローリングにしたいという人も多いでしょう。

しかし一般的なフローリングは水や洗剤に弱い特性があり、黒ずみや腐食が起こることもあります。

トイレの床材にフローリングを使う場合は、洗面・トイレ用に加工された製品を選びましょう。
「耐水性があってアンモニア汚れにも強い」「汚れが染み込みにくい」などの加工が施されたフローリングだとお手入れも簡単です。

クッションフロアは、塩化ビニル樹脂でできたクッション性のある床材です。

耐水性に優れていて汚れや洗剤にも強いため、トイレに適した床材と言えるでしょう。
抗菌・消臭機能などが備わった製品も多く販売されていて、デザインも豊富でお手入れがしやすいため人気が高い床材のひとつです。

フロアタイルは、タイル状に加工された塩化ビニル素材の床材です。
原材料はクッションフロアと同じ塩化ビニル樹脂ですが、表面が硬く加工されているため耐久性が高く、汚れにも強いことがメリットです。

タイル調・フローリング調・大理石調などデザインも豊富で、石目や木目がリアルに再現されているためクッションフロアと比べて高級感があります。

ただし耐久性・防汚性は高いものの、防水性に関してはクッションフロアと比べると弱い点があります。
また、フロアタイルはパズルのように貼り合わせるタイプなので、継ぎ目に水が入り込む可能性がある点には注意が必要です。

タイルは石でできているため、耐久性・耐水性ともに優れています。
最近では臭いや汚れの浸透を防ぐ高機能タイルも多く販売されているので、掃除が楽というメリットもあります。
重厚感や高級感があってデザイン性も高いため、シックモダンなトイレ空間にしたい人におすすめの床材です。

ただしタイル本体は汚れに強いものの、目地部分の防汚性は高くありません。
目地に汚れがつくと落としにくいこともあるため、日常の使用方法には注意が必要でしょう。

トイレの床材は、次のタイミングでリフォームを検討するとよいでしょう。

・掃除しても落ちない汚れや傷が目立つ
・嫌な臭いが染みついている
・トイレ自体が古く便器を新しくしたい

トイレの床はきれいに掃除をしていても、蓄積汚れや経年劣化により古くなっていきます。
目には見えない部分（便器と床の継ぎ目など）に汚れが溜まり、臭いの原因になることもあるでしょう。

「汚れが落ちない」「臭いが気になる」という場合は、トイレのリフォームを検討してみるとよいかもしれません。
便器を交換するタイミングで、壁紙や床材を新しくするのもおすすめです。

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>>​トイレの交換時期はいつ？リフォーム工事の費用相場や事例を紹介

トイレのリフォームをする場合、どこのリフォーム業者を選ぶべきか、迷ってしまう方も多いかと思います。

リフォーム業者を選ぶ際は、その会社の実績を確認しましょう。
トイレ工事の実績が豊富なリフォーム会社であれば、失敗や後悔のリスクが減らせます。

また、見積もり時の対応も注視してみましょう。
必要な工事内容をしっかり説明してくれて、疑問点や不安点にも答えてくれるリフォーム会社であれば安心して依頼できます。
逆に現場を確認せずに見積もりを出してしまう業者は、避けたほうが良いかもしれません。
工事が始まってから多額の追加費用を請求したり、相場よりも高い見積もりを作成したりといった可能性があります。

不安な場合は、相見積もりを取りましょう。
金額の相場が把握でき、業者を比較することで納得のいく選択ができます。

トイレの床をDIYで張り替えるのは、避けたほうがよいでしょう。

トイレは狭い場所なため思うように体を動かせません。
DIY中に、トイレの壁やトイレ本体を傷つけてしまう可能性があります。

また、トイレは汚れやすく湿気が多い場所です。
床に隙間やずれがあると、そこに汚れが溜まってしまいます。
蓄積された汚れはニオイの原因にもなります。
ニオイを取るために、もう1度床を剥がして再度工事が必要になることも考えられます。

また、隙間に湿気が入り込み、家の内部を傷めてしまうリスクもゼロではありません。

トイレの張り替えは、専門のリフォーム会社に依頼をしましょう。

ここからは、トイレの床張り替えを含むリフォーム事例についてご紹介します。
トイレの床張り替えを検討している方は、参考にしてください。

施工内容	・トイレ交換工事 ・床クッションフロア張替工事 ・壁天井クロス張替工事
工事期間	約1日
使用商材	トイレ：LIXIL ベーシアシャワートイレ
築年数	16年
工事費用	約15万円

※本事例はトイレ交換・クロスの張り替え工事も含みます。

使用感が残る古いトイレを交換して、壁や床も一新しました。
ブルーのコラベル柄の床が壁紙の色とマッチして、カフェのトイレのようなおしゃれな雰囲気です。
トイレの色は、清潔感があるピュアホワイトを選択しています。
ブルーとの相性が良くトイレ全体がさわやかな印象になりました。

施工事例の詳細はこちら

施工内容	・トイレ交換 ・クッションフロア張替
工事期間	半日
使用商材	リクシル ベーシア
築年数	築10年
工事費用	11.8万円

※本事例はトイレ交換工事が含まれています。

ピンク色のトイレ本体に合わせて、床材もピンクにした事例です。
細かいハート型のデザインがかわいらしく、あたたかで優しい印象を与えます。
トイレ全体が明るい印象になり、清潔感も増しています。

施工事例の詳細はこちら

トイレの床材は「防水性・耐久性・消臭効果」などの機能性に加え、デザイン性も考慮して選ぶことがポイントです。
トイレの床材には、大きく分けて次の4種類があります。

・フローリング
・クッションフロア
・フロアタイル
・タイル

トイレの床材は素材の特徴を理解した上で、ご家庭のトイレのイメージに合ったものを選びましょう。
トイレの床材選びでお悩みなら、まずは信頼できるリフォーム会社に相談してみることをおすすめします。

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