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トイレの増設の費用はどれくらい?設置場所の条件や注意点を解説

トイレの増設は、家族の人数や生活スタイルの変化に合わせて検討されることが多く、とくに2世帯住宅や在宅介護のために増設を希望するケースも増えています。トイレの増設を検討する際は、費用や工期、設置場所の条件、注意点について事前に知っておくべきポイントが多くあります。

そこでこの記事では、トイレ増設の費用相場や設置場所の条件、増設時の注意点を詳しく解説します。ぜひ、リフォームの参考にしてみてください。

トイレ増設のメリット

トイレを増設することで、朝や夜の混雑を解消し、家族全員がスムーズに使えるようになります。とくに、2世帯住宅や在宅介護が必要な家庭では、生活リズムの違いによるストレスが軽減され、プライバシーも確保しやすくなる点がメリットです。

また、トイレを増設すると住宅の利便性が向上し、住まいの資産価値を高める可能性もあります。ライフスタイルの変化があった方や住まいの快適性を高めたい方は、ぜひ、トイレの増設を検討してみましょう。

トイレ増設に必要な費用相場と工期

・増築なし:約50〜100万円前後
・増築あり:約100万円〜200万円前後
・工期:3日~1週間前後

トイレの増設費用は、設置場所や工事の規模によって変動しますが、一般的には約50〜100万円が目安とされています。また、トイレ増設の工期は、一般的には3日〜1週間ほどですが、工事内容によって前後します。とくに、増築を伴う場合は、1週間以上かかる場合もあります。

増設場所と費用の関係

主な増設方法としては、1階の空きスペースに新設する方法や、2階に増設する方法がよく見られます。一般的には1階への増設のほうが、費用を抑えやすい傾向があります。

既存スペースへの増設が難しい場合は、増築でスペースを確保する方法もありますが、その場合は約100万円〜200万円前後の費用がかかるのが一般的です。

給排水設備と費用の関係

トイレ増設の費用には、給排水設備との距離も関係します。給排水管を延ばすためには、床下の防水処理やポンプの設置といった工事も発生します。

トイレの増設箇所から既存の給排水設備が遠くなれば、その分費用も高くなるでしょう。

トイレの種類と費用の関係

トイレを増設する場合、採用するトイレの種類やグレード、機能の種類によっても費用は大きく変わります。

<主なトイレの種類と本体価格>
・組み合わせトイレ:5万円~10万円
・タンク一体型トイレ:10万円~20万円
・タンクレストイレ:20万円~40万円

タンク一体型トイレやタンクレストイレは、すっきりとしたデザインが人気ですが、一般的な組み合わせトイレに比べると本体価格が高い傾向があります。トイレの種類やグレード、機能の種類を選ぶ際は、全体の予算と合わせて検討しましょう。

トイレの増設場所のポイント

住まいにトイレを増設する場合、どこにでも設置できるとは限りません。トイレを増設する場所には、以下のようなポイントをチェックしましょう。

スペースの確保

トイレの増設には、最低でも0.4坪(約1.3㎡)程度のスペースが必要です。そのため、押入れやクローゼットなど、既存の収納スペースや階段下などのデッドスペースを活用するケースが多く見られます。

トイレの増設を検討する際は、まずは必要な広さを確保できる場所探しから始めましょう。どうしても適切な設置場所が見つからない場合は「増築」という方法もあります。

給排水管の接続

トイレの増設では、給水管と排水管の接続が欠かせません。1階であれば給排水の配管が比較的容易なケースが多く、費用も抑えられます。

しかし、2階や給排水管と離れた場所への増設では配管工事が必要になり、費用や工期が増える可能性があります。

電気設備と換気

トイレの増設では、温水洗浄便座や照明、換気扇の設置のための電気工事も必要になります。とくに、換気扇は湿気や臭気の対策に不可欠です。

トイレ増設に伴い、新しく電源の取り付け工事が発生することもあるため、あらかじめ設置場所に電源が確保できるか、排気のダクトが通せるかも確認しておきましょう。

防音対策

寝室やリビング付近にトイレを増設すると、使用音が室内に響いてしまうこともあります。
こうした場所にトイレを増設する際は、防音対策が求められることもあるでしょう。防音ドアや遮音材を使用したり、設置場所を工夫したりすることで快適さを保つことが可能です。

トイレの増設ができないケース

トイレの増設は住宅の利便性を向上させますが、物理的な制約や管理規約により、増設ができないケースもあります。以下に、トイレの増設ができない代表的なケースを紹介します。

排水管から離れすぎているケース

トイレを増設する際には、排水をスムーズに流すため、配管に一定の勾配を確保する必要があります。この勾配は、法律で定められています。

増設場所が排水管の縦管(竪管)から離れすぎていると、勾配の確保が難しく、トイレを増設できないことも少なくありません。また、床下スペースが十分ではなく、勾配が確保できないこともあります。

マンションの管理規約で禁止されているケース

マンションの場合、トイレの増設に関して管理規約で制限されていることがあります。とくに、給排水管工事や防水対策を伴う工事が規約で禁止されている場合は、トイレの増設が許可されないのが一般的です。

マンションでトイレの増設を検討する際は、事前に管理規約を確認し、規約に準じた範囲での計画を立てることが大切です。

トイレ増設時に活用できる補助金


トイレの増設では、補助金が活用できるケースもあります。

例えば「長期優良住宅化リフォーム推進事業」では、三世代同居を目的としてトイレを増設すると、補助金が支給されます。

※2024年10月31日現在、長期優良住宅化リフォーム推進事業の「評価基準型」は、予算が上限に達しましたので交付申請受付を締め切っています。

補助金の情報は、年度によって変更の可能性があります。最新の情報を知りたい場合は、リフォーム会社に相談することをおすすめします。

まとめ

トイレの増設は、家族の快適さを向上させる有効な方法ですが、費用や工期、設置場所の条件や注意点などを十分に理解しておくことが大切です。また、設置する際には、排水管の位置や配管勾配の確保、マンションの場合は管理規約も確認する必要があります。

トイレの増設では、補助金を活用できるケースもあるため、最新の制度情報をリフォーム会社に確認してみることをおすすめします。家族のライフスタイルに合わせたトイレの増設で、住まいの利便性と快適性を高めてみてはいかがでしょうか。

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